あんず雨

戦国時代マンガやミステリーのコミカライズを手がけております☆キリシタン武将・明石掃部様を敬愛しております♪♪

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虚無への供物

2012/05/05 08:54 ジャンル: Category:書籍
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たまには更新せねば…と申します訳で、またまた過去日記からの流用・感想文であります☆

「虚無への供物」は、おおざっぱな言い方をすれば『洞爺丸事故』から『紫雲丸事故』までの間の、ある一族の悲劇を巡る入り組んだ物語です。
一応『推理小説』というカテゴリなのでしょうけれど、『幻想文学』的な香りもあり、独特の雰囲気を持つ小説です。妖しいけれど、スタイリッシュでもあり、初めて読んだハタチくらいの頃、熱狂したものでござりまする。

しばらく再読しておりませぬゆえ、物語の骨子はおぼろげになってしまっているのですが、この小説はある意味、悲惨な大事故で肉親を失ってしまった人間の慟哭と、それを傍から見ている人間の葛藤を描いているように思えます。
「『傍観者』への告発」も感じられるような気がします…。

そういう印象を痛感しておきながら、五月に入ったとたん私が思い出したのは、この小説の中に書かれた『五月は喪服の季(とき)』という言葉です。
終章近く、緑まぶしい明るい初夏のはずの五月、それなのに、まるで申し合せたかのように、グレーが基調の喪服めいた服装で集まる登場人物たち。
以下、セリフを抜粋させていただきます。
「でも、もしかしたら五月って、喪服が一番似合う季節なのかも知れないわね。(中略)雪って本当はひどい不吉な、凶々しいものを持っているんじゃないかしら。このごろの明るい緑だって、油断はならないわ」
この一文に出会って以来、天真爛漫に輝く若葉の色に『緑陰濃く…』というような陰りがさしたような気がします。


元の日記は、2005年05月12日の記載。
福知山線の脱線事故の直後だっただけに、↑コピぺでは省きましたが、こんな事を書いております。

『五月は喪服の季(とき)』というのは、4月の終わりに起こったばかりのあの列車事故を思えば、連想するまではともかく、こうしてWeb日記にまで書いてしまうのは如何なものか…と思います。
『傍観者』を告発するかのような一文もあるこの「虚無への供物」の終章を思う時、緑陰に自分の暗部を見る思いもいたします…。




↓私めが所持しているのはこちらの文庫版です。

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